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2009年2月23日

車輌ネットワーク・ソリューションを専門とする TTTech の子会社、 TTTech Automotive が、電子制御装置(ECU)の AUTOSAR コンポーネント・コンフィギュレーションの一貫性を自動的に検証するツールを開発しました。 TTXAutoVerify は、システム統合段階の効率性を向上し、既存の開発プロセスにシームレスに統合するため、自動車メーカーおよびティア1・サプライヤーは時間とコストを大幅に節約することが可能になります。

 

AUTOSAR 標準に準拠した最新設計の電子制御装置(ECU)は、開発と検証に新たな課題をもたらしています。 たとえば、複数の ECU の統合時、設定パラメータは、ネットワーク設計で算出された値に必ず合致しなければなりません。

TTXAutoVerify は、ECU のソフトウェア・コンフィギュレーションを系統的に照合し、自動検証プロセスを支援します。 そのため、サプライヤーにとっては、ECU コンフィギュレーションの正確性と一貫性をリリース前に自動的に確保することが可能になります。 また、自動車メーカーにとっても、統合試験の開始前に可能性のある不一致を特定できるだけでなく、車輌統合を速やかに実現することが可能になります。 このツールを使用することにより、バス・パラメータのわずかな誤設定に起因する散発的障害が引き起こす障害の解析作業を回避することも可能です。 以上のことから、コンフィギュレーションの一貫性が保証され、開発プロセスにおいて大幅な節約が可能になります。

オープン・スタンダードや 容易に導入可能なスクリプト・インターフェイスがサポートされているため、既存の開発プロセスへの統合はシームレスに実現されます。 製造元の異なる様々な標準ソフトウェア・コンポーネントを使用するシステムにおいても、TTXAutoVerify を用いて照合を自動的に実行することが可能です。 また、TTXAutoVerify では、FlexRay 用対象データ通信記述言語として FIBEX がサポートされており、XML ファイルによる入力も同様にサポートされています。

製造元に依存しない ECU コンフィギュレーションの自動検証は、車輌電子システムの効率的な統合を実現するための要となります。 TTXAutoVerify を使用することにより、従来方式と比べて、ECU コンフィギュレーションの保護に要する労力は削減され、その品質は改善されます。

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